小さな楽園〜その後
本当に幸せな奴だ、本人も幸せそうだった。
5月初旬以来、約4ヶ月ぶりにメガスターダムのいる牧場に行ってきた。
見学に行くには予め連絡しておかないといけない、
昨日の朝、牧場長さんに電話した、びっくりした、発信音が終わったと思ったら、
いきなり「木下さん、ご無沙汰です!」ときた、私の電話番号をメモリーに
入れておいてくれたのだと思うが、こちらとしては一から再度挨拶しようと
思って緊張して電話しただけにびっくりして「アワワ・・・」と
ドモってしまった・・・
牧場見学したい旨を伝えると、
牧場長さん「いいですよ、何時頃になります?」、
私「おそらく1時頃になると思います」
牧場長さん「あ〜、午後は私は夕方までいないよ、でも、勝手に入って見ていて
下さい」
私「はい、分かりました、それではお邪魔させて頂きます」
牧場長「メガは前の牧場にはいませんから、近くまで来たらまた電話して下さい、
場所教えますので」
びっくりした、あの牧場の手を離れたのかと一瞬思ってしまったが、それは違った、
牧場長「メガは新しく作ってる牧場にいますよ」との事、
失礼ながらも安心した、あ〜びっくりした・・・
電話を切ってすぐに熊本まで車を飛ばした、
熊本ICで降りて、前の牧場に向かう、牧場に着いて車を降り、
前にメガがいた馬房の方へ向かう、番犬クンの猛烈な歓迎、
放し飼いにしている鶏8羽ほどが群れになって行進している、
相変わらずほのぼのした光景だ、こういう所に来ると何だかホッとする。
馬房には数頭のお馬さんがいたが、やはりメガはいなかった、
そこから牧場長さんに電話すると牧場長さんがメガのいる牧場を教えてくれた、
「○○を右に曲がって真っ直ぐ行くと突き当たるから、それを右に曲がって、
すると二股に道が分かれてるから、左の下る道を行って下さい、
そしたらメガの姿が見えて来ますから、では、ゆっくりしていって下さいね」
、電話を切って牧場に向かった。
言われた通りに道を進んだ、突き当りを右折し、その先の道を左に降りた、
すると、この辺は食牛用牧場や雑草、土砂、田んぼばかりと思っていたのだが、
目の前に見事な一面芝生の牧場が広がっていた、
「うわっ、こんな牧場があるんだ!?」ある意味感動した。
そして、すぐに分かった、その広い牧場に馬は1頭しかいなかった。
「おっ、いたいた、メガだ」すぐに分かった、車を止めてメガの方に歩いて行った。
近くに寄ってみると、メガは目を閉じていた、眠いのだろう、
時々目を開けるが半開き、あきらかに眠そうだった。
眠そうなメガ
可哀想とは思ったが、ずっと寝ていられては寂しい、
思い切って声をかけた「オイ!メガ!来たぞ!」・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
無視された・・・
呼んでも呼んでも起きない、あまり呼んでいてもかわいそうなので、
会えただけでもいいやと思っていたら、でんすけがノコノコとメガに寄って行った、
それにメガは反応した。
逃げるでんすけ
メガは元気そうだった、そして、前に来た狭く土だけの所とは違い、
メガだけがこんな広い場所で・・・
本当に大事にされていた。
眠い所を起こしたのが悪かったが、メガも相変わらず人なつっこい奴だった。
この場所に新しく牧場が出来るらしい、
前に来た時に牧場長が言われていた通りだった、
本当に新しく牧場を作っていた、G1勝ったわけでもない、
本当であればどこかの乗馬クラブにいるか廃用馬になっていた馬、
ここまで大事にされてる馬、こんな幸せな馬はいないだろう、
松永幹夫騎手に感謝すると共に、ここまで大事にしてくれている牧場長さん
に心から感謝したいと思う。
今後、このブログでメガの事は簡単な報告だけにする、
数年後、メガの仔が荒尾、佐賀、そして、夏の小倉の九州産馬限定戦に出て来る
事を楽しみにしたいと思う。
一方、今日、ダンツフレームが肺炎でこの世を去った、
皐月賞2着、ダービー2着、数々の重賞を勝ち、宝塚記念まで勝つという
素晴らしい成績を残しながら、種牡馬予定から一転して地方で現役復帰、
荒尾競馬場では断然人気の中で台風の中走らされ、極悪馬場で勝てず、
南関東に移籍するも惨敗を続けた、そこまで走らせる意味は何だったのだろうか?
そして、彼はこの世を去った、彼の一生は何だったのだろう、
メガスターダムとあまりにも違い過ぎる。
ダンツフレームは病死、仕方ないのかもしれない、
しかし、多くの競走馬はメガスターダムのようにはいかない、
いずれは処分されてしまう、忘れてはいけない。
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- 2005.08.31 Wednesday
- 日記
- 18:04
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- by keibaya-blog